antron®

「ひらめき」をカタチに変えるカギはファイバーにあります。

アントロン®ナイロンは、優れた機能性と、デザインに欠かせない色彩の豊かさを兼ね備えた高品質のカーペットファイバー。
カーペットに与えられた重要な役割を最大限に発揮できるよう、アントロン®がサポートします。

優れた耐久性

アントロン®ファイバーは、カーペット用のナイロンファイバーの中でも最も耐久性に優れる高品質のナイロン6,6で作られています。空港など、人の往来が多く厳しい条件化にある空間においても、擦り切れやへたりに強く、業務用カーペットに欠かせない要素を備えた高機能繊維です。

へたりと擦り切れ編
重歩行によりカーペットファイバーは潰れてしまいますが、どれも同じように復元できるわけではありません。アントロン®ファイバーと他のファイバーとの違いをご覧ください。

強度に優れた、ナイロン6,6

最適な分子鎖配列を持つナイロン6,6は、一般的なカーペットに使用されるナイロン6に比べて緻密で強度の高い分子構造を備えています。ファイバーの形状や光沢感を維持し、へたりにくいのが特徴です。

ナイロンの分子構造

ナイロン6,6
・高分子鎖の配向のもと、最適化された強い水素結合が形成されている。
・ポリマーの結晶が多く秩序立っている。
ナイロン6
・高分子鎖の配向が良いとは言い難く、水素結合が比較的弱い。
・ナイロン6,6ほど結晶が多くなく、秩序立っていない。

ナイロン6,6は、へたりにくさが自慢

アントロン®ナイロン6,6製のカーペットは、パイル維持力を備えていることが、厚さ減少試験によって実証されています。

ヘキサポッド試験機による減少試験

試験前
試験後

※日本国内で販売されているカーペットに対してのみ言及。試験用サンプルは日本国内で製造・販売されているループパイルカーペットを使用し、ベッターマンドラム試験機およびヘキサポッドタンブラー試験機による外観変化の作製方法(JIS L 1021-12:2007 6.ヘキサポッド試験方法-B法)に基づいて試験を行っています。サンプルは600g/㎡のものを使用しています。ドラムの回転数は12,000回:過酷な摩擦状況下における長時間使用に該当します。試験後試料は試験機から取り出してから5分後に撮影しています。試験結果はカーペットにより異なる場合があります。

パイル回復力に優れた、ナイロン6,6

家具等による荷重にも強く、弾性回復力に優れていることが、長時間・重荷重の厚さ測定試験によって実証されています。

長時間・重荷重の静的荷重による厚さ減少試験

初期 除重2分後 除重30分後 除重60分後 除重24時間後 除重48時間後
各時点の厚さ 6.45mm 5.35mm 5.81mm 5.89mm 6.16mm 6.25mm
厚さ減少値 1.10mm 0.64mm 0.56mm 0.29mm 0.20mm
厚さ減少率 17.1% 10.0% 8.7% 4.5% 3.2%

※日本国内で製造・販売されているカーペットに対してのみ言及。試験用サンプルは日本国内で製造・販売されているループパイルカーペットを使用し、静的荷重による厚さ減少試験方法(JIS L 1021-6:2007 3.2長時間・重荷重の静的荷重による厚さ減少)に基づいて試験を行っています。サンプルは600g/㎡のものを使用しています。試験結果はカーペットにより異なる場合があります。

汚れに強い

革新的な中空糸形状は、汚れを目立ちにくくするソイルハイド性能を備えます。さらに、ナイロン6,6と原着(紡糸工程の前段階で顔料を添加して作られる原液着色繊維)の組み合わせにより、シミになりにくいカーペットを実現します。

シミ汚れ編
カーペットに飲み物をこぼしてしまっても、シミにならなければ安心ですね。アントロン®は酸性のシミ汚れにも強いから、長期にわたりカーペットの美観を維持します。

汚れが目立たない、中空糸形状

アントロン®ファイバーが持つ革新的な中空糸形状は、繊維内部の空洞が光を屈折・拡散させることで、汚れをめだちにくくします。

ファイバーの断面形状

円形
取りきれなかったホコリやゴミが視覚的に大きく見える。
トライ
ローバル
汚れが溝に溜まるが、視覚的に光を分散する効果があるので、汚れが見えにくくなる。
異形中空
汚れの堆積が少なく、中空が視覚的に光を分散する効果があるので、汚れがより見えにくくなる。
四角中空(アントロン®ファイバー)
汚れの堆積を最小限にとどめ、中空が視覚的にさらに光を分散するので、汚れがほとんど見えない。

※図は、光の散乱を単純化して描写しています。
※円形のファイバーは国内市場で販売されている競合カーペットスタイルの約19%、トライローバル形状は約80%に見られます。(2014年調べ)

シミになりにくい、ナイロン6,6

分子鎖配列が緻密なナイロン6,6は、整ったポリマー構造をしています。そのため、浸透性が低く、繊維内に液体が拡散する速度が遅いため、シミになる前に汚れを除去できます。

シミの浸透性

アントロン®
ナイロン6,6
一般的なナイロン6
 

アントロン®ルーミナ原着ナイロンは、ついた汚れも落としやすい

カチオン原着ナイロン6,6を使用していることで、その他の原着ナイロン6製カーペットよりも、飲食物等の酸性の汚れに対して優れた耐シミ性能を備えていることが実証されています。

耐シミ性比較

シミをつけた状態 10分後常温水洗浄 24時間後温水洗浄
アントロン®
ルーミナ
原着ナイロン6,6
時間が経過しても
シミが落ちやすい
原着ナイロン6 シミが落ちにくい

※日本国内で製造・販売されているカーペットに対してのみ言及。試験用サンプルは日本国内で製造・販売されている酸性可染原着ナイロン6製のカーペットの中から、色・柄および仕様が近似したスタイルを選択し日本向けアントロン®ブランド性能基準ブログラムに基づいて比較した結果に拠ります。SG加工なしの新品カーペットを使用し、米国繊維化学者・色彩技術者協会の試験規格であるAATCC TM175(耐シミ性試験)で判定しています。試験結果はカーペットにより異なる可能性があります。

メンテナンスが容易

ナイロン6,6と中空糸形状という優れた特長を備えるため、定期的なメンテナンスにより新品のような美しさを、長期にわたり維持することができます。常に清潔感が要求されている空間でも活用され、また、カーペットの交換費用を節減します。

汚れ防止編
ファイバー形状は汚れの堆積度合いを左右します。堆積しにくい形状であれば、掃除が楽になり、メンテナンス費用も抑えられるだでなく、長期にわたるカーペットの美観維持を可能にします。

汚れ、へたりに強い四角中空糸は、クリーニングも簡単

丸みを帯びた四角形である四角中空形状は、強固で溝のない構造をしています。業界でも最小クラスの異径度*を誇り、ファイバー形状を維持しやすいのが特長です。カーペットがへたりにくく、また汚れの堆積を最小限にとどめます。

ファイバーの異径度 
(MR)=外径(x)/内径(y)

アントロン®
四角中空糸
業界最小クラスの異径度。ファイバーの周囲にトライローバルにあるような溝がないため、ホコリや汚れの堆積を最小限に抑えられ、それらの除去も容易にする。
トライローバル
 
一般的なカーペット繊維形状。外径が内径から離れており異径度が高い。羽が長くなるほど、重歩行により羽が破壊されやすくなり、ファイバー形状を維持できず、擦り切れやへたりが生じる。溝にホコリや汚れが堆積しやすい。

*異径度(Modification Ratio:MR)は、ファイバー形状の繊維性能を示す値として用いられる尺度。
※トライバール形状は、国内市場で販売されている競合カーペットスタイルの約80%に見られます。(2014年調べ)
※図は、汚れの付き方を模式的に描写したものです。

カーペットメンテナンスについて

カーペットのメンテナンスは、さまざまな方法があります。導入の際は、メンテナンスプログラムを視野に入れたライフサイクルコストを試算することで、よりコストダウンを図ることができます。

主なメンテナンス法

パウダー方式
洗剤を含むパウダーを散布し、専用の回転ブラシを持つ機械でブラッシング。カーペットパイルの汚れをパウダーに吸着させ、汚れたパウダーをバキュームで回収する。
スチーム方式
前処理剤をカーペット表面に散布し、給湯器で作る高温水(65〜70℃)をノズルから噴出し、汚れと水分を同時に回収する。
タイルカーペットを取り外して洗浄
取り外したカーペットを前浸漬したのち、洗浄と脱水機能を備えた自動洗浄機に通すことで、パイル内部の汚れを根こそぎ洗浄する。
2ステップ方式
前処理剤をカーペット表面に散布し、ポリッシャーのタンクから洗剤を出しながらナイロンブラシでカーペットのファイバーを洗浄し、その後、汚水回収とすすぎを同時に行う。
ボンネット方式(ヤーンパッドクリーニング)
ヤーンパッドに洗剤を浸す、またはカーペットに洗剤を噴霧し、ヤーンパッドでカーペットの表面をポリッシャー掛けし、パッドに汚れを移行させる。
エクストラクション方式
前処理剤をカーペット表面に散布し、水や温水、または洗剤をノズルから高圧でスプレーし、汚れを浮き上がらせるとともに、縦回転ブラシでブラッシングしながら繊維の奥の汚れをかき出し汚水を吸水して回収する。
日常のお手入れがカギ
どんなカーペットでも、汚れの溜まり方とその見え具合が異なるだけで、日々、着実に汚れが堆積しています。だからこそ、「メンテナンスのしやすさ」と「定期的なメンテナンス」が重要です。カーペットを長持ちさせるためには、毎日掃除機をかけたり、汚れがついてしまった場合はシミになる前にすぐに拭き取るなど、日頃のクリーニングが有効です。また、汚れが目立つ前に、定期的に徹底的なカーペット洗浄を行うことで、施工時の美観をより長期に維持できます。カーペットメーカーが推奨するメンテナンス方法を確認の上、効果的なメンテナンスプログラムを立て、カーペットの美観維持を心がけてください。

豊富なカラー

アントロン®が広く愛される理由は、豊富なカラー展開にもあります。アントロン®ルーミナ原着ナイロンは、メタリック系を含む多彩なバリエーションを用意し、アントロン®レガシーナイロンは幅広い可染性で無限の色彩とデザインの可能性を提供します。

原着ナイロンとは

紡糸工程の前段階で顔料を添加し作られる原液着色繊維のことです。糸自体に色が付いているため、太陽光による日焼けや業務用クリーニングによる色褪せを起こしにくい素材となっています。
また、カチオン原着ナイロン6,6であるアントロン®ルーミナは、飲み物や食べ物などの酸性の汚れが付きにくく落ちやすいという特性を備えます。

原着ナイロンの製造工程

色褪せしにくい
アントロン®ルーミナ原着ナイロン

他の可染性ナイロン6製カーペットより、耐光性に優れていることが、耐光性比較実験により実証されています。

耐光性比

アントロン®ルーミナ
原着ナイロン6,6
可染性ナイロン6

※日本国内で製造・販売されているカーペットに対してのみ言及。試験表サンプルは日本国内で製造・販売されているループパイルカーペットの中から、色・柄および仕様が近似したスタイルを選択し、米国繊維化学者・色彩技術者協会の試験規格であるAATCC TM16 PART3 耐光性試験法に基づいて比較した結果に拠ります。試験結果はカーペットにより異なる場合があります。AFUとは、AATCC退色単位のこと。